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2010年12月26日 (日)

「相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

 副題(警視庁占拠!特命係の一番長い夜)はスルーの方向でお願いします。その部分は全体の20%程度のものでしかありませんので。
 「相棒」ファンのかみさんのつきあいで見てきました。結局、「相棒」ファンのための映画という気がしてなりません。
 警視庁幹部全員を人質にした占拠事件が発生!強行突破により、犯人射殺という結果で収拾がついたが、犯人の動機は不明のまま。その犯人の動機の解明におなじみの杉下右京が乗り出したところ、この事件の裏に驚くべき事実が…。
 個人的採点としては、5点満点で脚本3.5点、監督3.5点、俳優3.5点、効果3.5点と言うところでしょうか。元々テレビドラマとしての脚本には定評がある「相棒」シリーズでしたので、繰り返し提示される「正義とは」を考えさせられる、硬派な脚本はよくできていると思います。少なくとも、何年か前に見た「相棒 劇場版」よりかはよかったと思います。ただ、個人的には、劇場用映画より、テレビのスペシャルの方がふさわしいように思えました。演出・監督という点においても、可もなく不可もなしと言えばそうかもしれませんが、映画館の超大画面でなければならないシーンも特になく、テレビ的なものを強く感じました。監督の和泉聖治氏は映画もテレビドラマも監督をしたことがある方な様ですが、今回の映画を監督するにあたって、どんなことを考えていたのでしょうか。
 俳優に関しては、話題作りのために(本職の俳優ではない)アイドルを一人も出さなかった点は評価できると思います。出演している俳優陣の演技はそれなりに納得できるもので、特にこいつは、と言う演技はなかったように思います。ただ、正面からアップで撮ると、水谷豊は年取ったなと変な感慨を持ってしまいました。特殊効果などは、船の爆破シーン程度のもので、特に目立つCGもなく、映画のテーマと照らし合わせても適当であったと思います。ただ、個人的には、出てくるパソコンが全てマックというのはスポンサーの都合があったのかもしれませんが、鼻についたのは事実です。いくらウィルスに強いとは言っても、警視庁のパソコンが全てマックというのはあり得ないと思いました。
 総じて、警察テーマの社会派ドラマとして評価できる内容だと思いましたが、無理に映画にする必要があったかどうか疑問が残る作品だったと思います。ただし、劇場版1よりは杉下右京は杉下右京らしい活躍をしていたように思います。そういう意味では、この作品はあくまで「相棒」ファン向けの作品であり、「相棒」シリーズを知らない人には、社会派ドラマとしてもあまり理解できない作品であったのではないかと思います。
 ちょっと厳しい言い方になりましたが、個人的には、劇場版1より評価できる作品だと思いました。熱心な「相棒」ファンなら、1800円の価値はあったと思います。
 しかし、結末には少々驚きました。プロデューサーは「相棒」シリーズの幕引きをそろそろ考えているのだろうかという感想を持ちました。

「相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」公式HP
和泉聖治監督 水谷豊、及川光博主演 「相棒 劇場版II」パートナーズ制作

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